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2008年01月
2008年01月05日
怖い斜め壁のひび割れ
この写真は昨年、週末起業中の地元大田区での
マンション調査にて出合った劣化現象です。
築10年程度とのことでしたが、斜め壁に
幅0.5mm程度のひび割れが生じてました。
手前のひび割れが白くなっているのは、ひび割れ
部分から雨水が滲み込んで、コンクリート内に
浸入してしまい、コンクリート内部のアルカリ成分が
融け出して来たものです。
こうなると強いコンクリートも、このひび割れ
周辺はコンクリートのアルカリ成分で守っている鉄筋の
錆の発生を抑えられません。
こうして、数年内に鉄筋は腐食して膨張し、周辺の
コンクリートを壊します。いわゆる鉄筋腐食によるコン
クリートの爆裂っていう現象です。
今回、これが斜め屋根に出ているのが怖いですね。
そのうち雨漏りするのではという現象ですものね。
この現場は斜め屋根にウレタン塗膜防水という防水層が
施されておりました。
この工法は、現場で防水材を塗るので継ぎ目が無くて
ある意味で理想的なんですが、防水層は厚みが生命ですよね。
また、斜め屋根にカタログどおりに厚みを確保するという
施工は職人さん泣かせでして、ベテランの親方が出る番でも
ある領域なんです。この現場は1ミリもなかったようで、
ゼネコンからの低コスト要求に押された、下請け会社側から
すれば仕方の無い部分というところが10年経って現場に現れた
ケースと言えますね。
デベロッパー系の管理会社は、長期修繕計画の中の大規模
修繕工事で、予防保全?するプランを出して来ているようですが、
住民の中で疑問を持たれた方が当方に依頼をされたようです。
最近のマンションは建築中の現場見学とかさせてくれるよう
ですが、10年前は無かったので、ゼネコンの下請専門施工業者に
対する低コスト要求が、このように数年経って現れるケースが
後を絶ちません。
管理会社任せにせず、早め早めに手を打つ時代になって来ている
のかも知れませんね。
投稿者 地元の建物のお医者さん : 2008年01月05日 03:34 | コメント (0) | トラックバック


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